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3.なし崩し的にというより飯崩し的に①

ผู้เขียน: 鷹槻れん
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-06-04 11:17:24

世の中には「うなぎ専門店」なんて素敵なものが存在しているのを私、生まれて18年も知らずに過ごしてきました!

うなぎって……パック詰めされてスーパーに並んでるんじゃないの?

うちでは年に1度か2度、お母さんのお給料日にそれを買って帰って、熱々のどんぶりご飯に載せて「いただきます!」をするのが一大イベントなんだけどな?

タレとか添付のじゃ少なくて心許ないから、家でお母さんが追加の追いダレを作ってくれて。

それをたらりと掛けて汁だくにしたら、うなぎ風味の甘辛いご飯がたくさん食べられるのっ♥

あーん、幸せっ!!

ってそうじゃなくて!

「お、お、お……」

「お?」

「お重に入ったうな重なんてテレビ番組以外で見たの、私生まれて初めてですっ! あれって撮影用に見栄えよく作られた絵空事の世界じゃなかったんですね!?」

見たこともないような高級そうなお店の個室。

御神本(みきもと)さんと対面で座って、目の前に置かれたお重のふたを開けた感動そのままに勢いこんで言ったら、キョトンとされてしまった。

「逆にうな重が重箱以外で何に入ってるんだ?」

え!?

言われてみれば確かに「うな重」っていうと重箱以外ないですね?

じゃあ私がいつも食べているのは――。

「あー、そう、私の知ってるうなぎは“うな丼”です! パック入りのうなぎを買ってきて、どんぶりによそった熱々ご飯の上にのっけるんです。御神本さん、もしかして知らないんですか? うな丼!」

「うな丼……」

と怪訝そうにつぶやく御神本さんを見て、何となく優越感を覚えてしまう。

うな重のことを見たことがなかった自分のことはキッチリ棚上げして、「嘘だぁー。世間知らずにもほどがありますよ!? 美味しいのにぃ〜」と言いながら鼻の穴を膨らませたら、「頼綱(よりつな)と呼べと言ったはずだよ、花々里(かがり)。そんな他人行儀な呼び方は認めん」と、しっかり釘を刺されてしまう。

しかも一生懸命力説した「うな丼」のくだり、完全無視だし。

「で、でもっ」

他人ですしっ!

そう言おうと口を開きかけたら――。

「目の前のうなぎが食いたければ従うことだ」

チラリと冷ややかな視線を流されて、私はグッと言葉に詰まる。

こんな美味しそうなビジュアルと匂いを振りまかれて、視覚的にも嗅覚的にも限界だ。

マテなんて出来るわけない――。

うなぎだけならまだしも、お重の横には美味しそうなお吸い物までついてるんだもん!

三つ葉のいい香りがお出汁の匂いと絶妙のハーモニーを奏でながら私の鼻腔をくすぐるの。

正直言って、さっき御神本さんから香ってきた香水?の香りより、私は三つ葉のお吸い物の薫香に軍配を上げちゃう!

生唾ゴクリ。ついでにお腹の虫も盛大に「プライドなんて捨てちゃえよー。プライドで腹はふくらまんぞ?」って大合唱。

「よ……。りつ、な……、さん」

「さんも必要ない」

むむぅー! どこまで人の足元を見れば気が済むの!

お腹一杯になったら絶対に反旗を翻してやるんだから。覚えときなさいよ!?

この時の私、食べたらさらに御神本さんに対して負い目が増えるだなんて、思いつきもしなかったの。

ホント、空腹って判断能力鈍らせて……怖いっ!

「よ……り、つな」

グッと喉の奥から押し出すように何とか彼の名前を絞り出してから、「……こそ、うな丼知らないなんて損してると思います!」とささやかな報復を添加。

ふふふ。

村陰花々里18歳。伊達に世間の荒波に揉まれて育ったわけじゃなくってよ?

でも、今回は相手の方が上手だったみたい。

フッと小馬鹿にしたように笑ってから、

「俺の知ってるうなぎ料理はうな重だけじゃないぞ、花々里。キミはきっと櫃まぶしや肝吸いも知らんだろう。そんなヒヨッコにうな丼ひとつでバカにされる覚えはない」

とか。

貴方も大概負けず嫌いですね?

でも――。

「しっ、知らないって認めたら……」

「認めたら?」

正面から整ったハンサムさんに見つめられるのってやっぱり馴染めないっ。

きっとそれで、なのよ。

「――食べさせてくれるんですか?」

なんて、まるで次の機会を期待しているような愚かなことを言ってしまったのは。

だってだって。私、この世にある食べ物の中で、うなぎが一番大好きなんだもん。食べてみたいじゃないっ。

「もちろん。約束しよう。ただし――」

そこまで言って、御神本さんがスーツの内ポケットから一葉の書類を取り出した。

もぉ、何なの、何なの。

学費を出していただいた借用書とかかしら。

こんなことしてる間にお料理、冷めちゃうよ?

後で良くない?

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